自動車をつくるということ。ライン作業はチームワークの証。

ひとつひとつの部品がやがて形となっていく。

小さな部品も入れると約3万個で構成されている自動車。もちろんそのたった1つでも欠けてはいけませんし、高品質でなければなりません。そして何より、それを組み付けていく人の意識も大事になってきます。ラインから車体が流れてきます。自分の持ち場で決められた作業を繰り返します。車体のドアやエンブレムといった目につく部品もあれば、車体が完成すればもう二度と見ることができない部品も数多くあります。しかし、それらが全て正しい手順で組み付けられることによって、車体は安心して工場の建屋を飛び出し、安全に疾駆できるのです。それはモノ作りの原点でもあり、誇りでもあります。ボルト1本の小さな部品でさえも、そこにはさまざまな工夫が凝らされています。それらの壮大な集合体が自動車なのです。

数メートルを繋ぐ駅伝

自分の持ち場は数メートル。自分よりも前の工程の人が作業を終える。迫ってくる車体に向かって今度は自分の作業を行う。そして次の工程の人へ。それはさながらタスキを繋ぐ駅伝のようだといえば、言い過ぎだと思われるかもしれません。しかし、チームワーク抜きにライン作業を語ることはできないのです。人にミスはつきものです。そんなとき、互いにそれをカバーするのがライン作業なのです。ミスや見落としに関してはラインを停止させることもあります。それは品質を落とすのを防ぐためだけではなく、作業員の安全を守る意味もあるのです。とかく自動車の製造ラインは厳しいイメージで語られることが多いのですが、安心と安全よりも優先させるものなどありません。